「留学生30万人計画」の壁

現在、日本には13万人の留学生がいます。
その大部分を約400の日本語学校が支えています。
30万人受入れるには、1000校以上の日本語学校が必要になってきます。
当然、日本語教師も今の倍以上の人数が必要になります。

文部科学省では大学レベルでの受け入れ態勢づくりを考えています。
国立で10校、私立で20校の計30校を重点大学に指定してまかなおうとしています。
しかし、その程度で達成できるものではありません。
大学と日本語学校と地域ボランティア、さらには産業界が連携すべきです。

政府は2007年に日本にもっと優秀な留学生を呼び込み、日系企業に就職して活躍してもらおうと
「アジア人財資金構想」を打ち上げました。
経済産業省が提唱して文部科学省と共同で、地域と大学、産業界連携してやろうという留学生支援事業です。

日本語教師を目指す人たちにも問題があります。
異文化への理解、外国人をとりまく政治的・社会的情勢への理解が足りません。
日本語を外国語としてとらえる視点をもっと持って欲しいです。

日本語教師の待遇が悪いことも問題になっています。
政府のプログラムで外国から日本に来るALT(外国語指導助手)よりも、日本語教師は薄給です。
多くの日本人は、日本語を教えるのは誰でもできる、ボランティア精神を持ってやるべきだと誤解しています。
もっと日本人が、日本語教師を育てる重要性を理解して、優遇すべきです。

日本語教師をもっと高く評価することが日本の国際化に役立ちます。
世界の中でも一番国際化ができていないのが日本人です。
そういう点で、外国人労働者をきちんと受入れてこそ、日本のグローバル化は本物になります。