ボクシングジムに来たのは初めてでした。 汗臭い練習場の中で、 男どもが、黙々とスパーリングしている。 リングの上では女性がシャドーボクシングしていた。 「自分の方が強いかも?」 邪な考えが頭をよぎる・・・。 そんな思いを一瞬にして吹き飛ばしてしまう選手がいた。 風を切るパンチの音が凄い! 音を聞いているだけで、倒れそうだ。 会長に聞くと、現役のチャンピオンだそうだ。 「やっぱり・・・」 リングで対戦したら、3秒でKOされると確信した。 いやすぐにKOされないと、もっと怖いよ・・・。 元来のボクシングファンで、 特に世界ヘビー級が大好きでした。 それが今日の練習を見て、恐怖に変わりました。 実は、外国人のトレーナーを このジムに紹介する為に来たのだ。 いつもは娘に優しいパパ。 そんな彼の目が、野生の目になっていた。 12月23日の試合に向けて、 テレビ局の取材が入っています。 「先生、23日はお時間ありますか?」 「もちろん、行きますよー」 by VISAemon |