主人がもどってきますー(8/8)


「先生!主人がもどってきますー」
「どういう事?」

「主人から電話があって、仮放免じゃなくて、
正式に帰っていいと言われたそうです」
「信じられない・・・、でもおめでとうー、良かった」

5月に結婚する予定だったが、英訳とか和訳が間違っていて、
再度送り返しているうちにオーバーステイになってしまった。

4月から同居し始め、
6月に警察に職務質問され、拘留。
結婚届けが受理されたのが7月。

僅かのタッチの差で「不法滞在」

それからの彼女の動きは凄かった。
主人には、毎日手紙を書き続け、
彼が同居していた月の水道光熱費をグラフで表し、
彼との電話の履歴、
彼の家族との会話もメモ、
友達の嘆願書も集め、
入管へも毎日手紙を書いています。

相談を受けたとき、
「この案件は許可されるな」と思った。
彼女の動きがフツウじゃなかったからだ。

2ケ月で作ったファイルは3冊にも及んだ。
上申書や手紙を見せてもらい、思わず涙が・・・。

「主人はゼッタイに連れ戻します!」
「再審情願」だろうが、
「上陸特別許可」だろうが、すべてやります。

先日、2回目の口頭審理があり、
「先生、何も言われなかった・・・。もう決ってるみたい」
あれだけ気丈な彼女もさすがにガックリしてました。

ベテラン行政書士に聞いても
「たった2ケ月の同居で許可になったケースは聞いたことがない」
「子どもがいないんでしょ?ムズカシイよ」

私がした事は、法律上間違ったことのないようアドバイスと
「頑張れ!絶対帰れるから、ダメでも再チャレンジしよう」
の励ましだけだった。

「入管も捨てたモンじゃないさー」